昭和という時代__。
表舞台に立つ者と、その陰で静かに生き抜いた者たち。
政治の裏にいた人。居場所を失った人。夜の世界で生きた女たち。
貧しさに押し流された家族。誰にも語られなかった生活の痕跡。
華やかさでも、暴力でもなく、ただ「人」の温度が熱かった、
温かかく、時に残酷で、熱く灼熱の太陽のような
昭和の断片を、書き続けています。
これは私自身が見てきた人々の奏鳴曲(ソナタ)であり、
昭和という時代の協奏曲(コンチェルト)でもあります。
ひとつひとつの旋律を、ソナタのピアノ旋律のように執筆中。

【動画】小説の予告的動画作成『きんもくせいが香る頃』

小説『きんもくせいが香る頃 第一巻(全六巻)』 分冊版・エピソード復刻版です。

今回は、『満州編』をメインにしました。本編編も制作中。
ながれている曲は、オリジナルです。私が作詞しました。

『きんもくせいの頃』歌詞

夕暮れがほどけて
街の色が滲んだ
呼び止めたい背中ほど
声にならないまま

あの日の涙には
まだ名前がなかった
小さな胸の奥で
風だけが揺れていた

さよならの向こうにも
消えない灯りがある
遠くなるほど近づく
記憶がある

金木犀のころ
あなたを思い出す
やさしさに似た痛みが
胸の奥で香る

抱きしめきれなかった
愛がまだここにある
茜色の空の下
ひとつ影が伸びてゆく

金木犀のころ
風が少し変わる
帰れなかった季節から
あなたの声がする