小説『きんもくせいが香る頃 第一巻(全六巻)』 分冊版・エピソード復刻版です。
今回は、『満州編』をメインにしました。本編編も制作中。
ながれている曲は、オリジナルです。私が作詞しました。
『きんもくせいの頃』歌詞
夕暮れがほどけて
街の色が滲んだ
呼び止めたい背中ほど
声にならないまま
あの日の涙には
まだ名前がなかった
小さな胸の奥で
風だけが揺れていた
さよならの向こうにも
消えない灯りがある
遠くなるほど近づく
記憶がある
金木犀のころ
あなたを思い出す
やさしさに似た痛みが
胸の奥で香る
抱きしめきれなかった
愛がまだここにある
茜色の空の下
ひとつ影が伸びてゆく
金木犀のころ
風が少し変わる
帰れなかった季節から
あなたの声がする

